出版社内容情報
近年、「江戸時代に鎖国はなかった」という説が唱えられているが、そもそも「鎖国」がなければ、明治維新による「開国」もなかったはずである。「鎖国」を理解しなければ「中世から近世」「近世から近代」という日本史の流れは理解できないのである。
本書は、カトリック国(スペイン・ポルトガル)とプロテスタント国(イギリス・オランダ)の宗教的対立や植民地進出による経済圏拡大といった世界情勢の中で、当時の日本が置かれた状況がいかなるものであり、その振る舞いが後の日本へどう影響を与えたかを読み解くことで、鎖国の本質に新たな光を当てるものである。
今日の世界が陥っている宗教間の紛争や反グローバリズムへの回帰などの諸問題に、どう対処していくべきかの指針ともなる一冊。
内容説明
欧州列強の海外侵略・宗教戦争…戦国末期の混乱から「徳川の平和」(パックス・トクガワーナ)完成までを世界史的視点で描く!
目次
第1章 アルマダ海戦と鎖国―世界史の中の日本
第2章 鉄砲伝来とザビエルの来日
第3章 イエズス会と仏敵・織田信長
第4章 宣教活動の意図を見抜いた豊臣秀吉
第5章 「開国」か「鎖国」か―徳川家康の模索
第6章 徳川秀忠・家光による「鎖国の完成」
著者等紹介
鈴木荘一[スズキソウイチ]
1948年、東京に生まれる。近代史研究家。1971年東京大学経済学部卒業後、日本興業銀行にて審査、産業調査、融資、資金業務などに携わる。2001年日本興業銀行を退職し、以後歴史研究に専念、「幕末史を見直す会」代表として、活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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